高卒の就活

2023.01.20

【高卒の就活】「コロナ禍」と「高卒の就活」との意外な関連性とは?

【高卒の就活】「コロナ禍」と「高卒の就活」との意外な関連性とは?

目次

近年、あらゆる分野に大きな影響を及ぼした「コロナ禍」ですが、もちろん、就職や転職活動の現場においても、その影響は「計り知れないほどのもの」となっています。

その影響のひとつとして、さまざまな方面から指摘されていたのが「コロナ禍によって高卒の就活に、さまざまな問題が降りかかる」という点でしたが、意外にも現状では「コロナ以前の水準に戻っている」ようです。

ただし、大きな影響力を持った出来事であることには変わりなく、人によっては「本当に影響を及ぼすのは、むしろこれから」という見方も一部では広まっているようです。

記事テーマとなる「コロナ禍」と「高卒の就活」の「関係性」を中心に、現在の実情や背景など、実例を交えて詳しく解説します。


およそ「8割」が「斡旋(あっせん)」と言われる「高卒の就活」

 お話を進める上で、まずお話しておきたいのは「コロナの影響以前」から、現在に至るまでの「高卒の就活の仕組み」についてです。

 実は「高卒の就活」において、もっとも重要な「就職への流入口」となっているのは「出身校による紹介」や「ハローワークなどの斡旋窓口からの紹介」であり、その規模は、なんと全体のおよそ「8割」程を占めている、と言われています。

 一方で、以前から、あくまで「流入口のひとつ」でしかない「出身校やハローワークによる就職先紹介」が、大半を占めている状況は「大きな社会的影響を及ぼすような事態」が起きた場合、かなり「危機的なもの」となる可能性が高い、とも言われていました。

 その理由としては「一部に集中することによって、リスクヘッジ(※注1)がされず、もし、主な『就職先流入口』が断たれた場合『高卒の就職先』のほとんどが消滅してしまう」ためです。

 ※注1:リスクヘッジとは「起こりうるリスクを『あらかじめ予測』して、避けるための対策を図ること。具体的な対策の一例として『リスクを1点に集中させず、さまざまな箇所に振り分けることで、非常時の影響やダメージを軽減させる』などの方法もある。

 こうした意見もあり、現在のような「高卒の就活に対して、あまり目立った『コロナ禍』の影響は少ない」という状況であっても「本格的な『コロナ禍の影響』がやってくるのはこれから」という見方を崩さずにいる有識者や専門家も多いようです。

 ただ、実際の就活の現場においては、このような意見により全体が「消極的・悲観的なムード」になってしまうことも多く、過度の「心配」が「自分たちの首を絞める」ことにつながる恐れもあります。そのため、現在の「高卒の就活の現場や状況」をしっかりと見極めることが大切です。

 

「コロナ禍による景気低迷」で「新卒採用数」が減少するって本当?

 さらに、これらの「予想や予測」と言った「いわゆる『たられば』の話」だけでなく、すでに「起きはじめているコロナ禍の影響」として、今後の「就活の現場」にも大きな影響を与えるかもしれないと考えられている問題が「コロナ禍による景気低迷」です。

 

以下には「コロナ禍による景気低迷」によって、企業や会社に起こりうる「問題点」をまとめてみました。

 

・開発費や宣伝広告にかけられる資金が減り、新製品が出にくくなる

・利益が出ず、賃金や経費をセーブするため大規模なリストラを行う

・社員のスキルアップや教育に回す資金が足りず、社員が育てにくくなる

・売上が低下して、さらに資金繰りが難しくなる

・即戦力の人材を重視するようになり、募集を回避するなど「新卒採用数を減少させる」ようになる

 この他にも「景気低迷」による影響には、さまざまな実例がありますが、以前より我が国では「長引く景気低迷」により、企業や会社などが「成長しづらい社会」へと変化しており、このタイミングの「コロナ禍によるさらなる景気低迷」は、かなり「痛みを伴う変化」かもしれません。

 もちろん、この流れでいけば、誰しもが積極的に「新卒・高卒採用」を進めると言った状況になっていくのは考えづらく、前述のような「新卒採用数が減少する」という未来を想像してしまうのも無理はありません。

 

実情は「コロナ以前に戻っている?」不遇の時期も「高卒の就職率」は落ちていない!

 しかし、これから「高卒の就活」に挑む皆さんに、知っておいてもらいたいことは「現在の『高卒の就職率』は、なんと『コロナ改善の水準』をキープしている」という、なんとも「救いのあるニュース」なのです。

 当サイトの過去記事でもご紹介しているように、以前から「高卒の就職率」は「99%以上」をマークするほどの高いものになっています。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

しかも、世間的に「コロナ禍の影響が大きくまん延していた時期」と認識されている「2020年度(令和2年度)」や「2021年度(令和3年度)」においても、同様の「就職率」をマークしています。

 ここで、ならば一安心!と胸をなでおろす方も多いでしょうが、まだまだ油断は禁物です。

 実は、現在「就職率」が高水準だったとしても、決して無視できない「大問題」が「高卒の就活の現場」を騒がしているのですが、続いては、その「大問題」について、詳しく解説します。

 実は「コロナ禍」を過ぎても高いままの「離職率」に要注意!

 前置きが長くなってしまいましたが、さっそく「高卒の就活の現場を騒がす大問題」をご紹介すると、その正体は「高卒の就活にまん延する『高い離職率』」となります。

 

では、なぜこのような現象が起きるのでしょうか?

いくつか原因となる点をご紹介していきましょう。

 

「選択肢のない就活」を経験したことで、仕事や企業に対して「こんなはずじゃなかった」という気持ちを抱きやすい


まさに「コロナ禍真っ最中の時期」であった昨今では、多くの人から「選択肢のない就活」を行わざるを得なかったと認識されているようです。

もちろん、そんな「選択肢がない」中では、自身の希望や、こんな仕事をしたいなどの「やりがい・モチベーション」を無視して、ようやく仕事にありついた方も多かったはずですが、そのような「心の無理」がたたって、結果的に「早期離職」という道を選んだ人も少なくないはずです。

 

「高卒の就活」に不可欠な「相談者」も「コロナ」によって動けなかった

 

「高卒の就活」において、その良し悪しを左右する重要な存在が、担当教師など「相談者」でしょう。

もちろん「就活における指導的な立場」であり、積極的に彼らの力を借りることで「高卒の就活」を成功させた先輩たちも多かったでしょう。

しかし、これら「相談者」の動きやサポートも「コロナ禍」によって妨げられることとなってしまい「高卒の就活における重要なポイント」を知らないまま「就職」、そして「離職」へ、という流れも想像できますね。

ただ、こればかりは「高卒就活者」をはじめとした「多くの人々の考え方や価値観」が関係してくることでもあり、一概に「〇〇を行えば必ず回避できる」と断言できるものではありませんので、注意深く「高卒の就活」を進めていきましょう。

 

「コロナ禍」以降の「高卒就活」を成功させるならROGCHECK(ログチェック)でキマリ!

 今回は、大きな影響が、現在も懸念されている「コロナ禍以降の高卒就活」についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

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ログキャリ編集部

記事を書いた人

ログキャリ編集部

株式会社ログシーが運営する『ログキャリ』編集チームです。

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