高卒の就活

2023.01.06

【高卒・就活】現在高卒の人も知っておきたい「高卒認定試験」とは?

【高卒・就活】現在高卒の人も知っておきたい「高卒認定試験」とは?

目次

以前の就職活動・転職活動の現場では、多くの人が働きながら「大検(大学入学資格検定)合格」を目指し、その後進学、もしくは「高卒同等の資格」を持って就活に挑む、という流れを利用していました。

近年では、この「大検」から「高卒認定試験(正確には「高等学校卒業程度認定試験」)」へと制度、呼び名が変わったこともあり、就活において「あまりなじみのない資格」という認識を持っている方も多いでしょう。

しかし、この「高卒認定試験」ですが、年々受験者が増える傾向にあり、今後の就活の場でも「高卒認定試験をパスした方々」が増えていくことは時間の問題だと考えられています。

記事テーマとなる「高卒認定試験」を中心に、試験の内容や背景、試験をパスすることに対する「就活現場でのメリット」など、実例を交えて詳しく解説します。

 

「年2回の試験実施」と「合格ラインの変動」によって、よりメリットが高まった「高卒認定試験」とは?

 お話を進める上で、まずお話しておきたいのは、やはり「高卒認定試験の内容や、その背景・経緯について」でしょう。

まず、こちらの「高卒認定試験」ですが、前述したようにその前身は一般的な知名度も高い「大検」であり、2005年(平成17年)の4月から現行の制度に切り替わったものとなっています。

この試験の大きな特徴としては、まず「年2回の試験実施」となっているため、より幅広い層の受験が可能であることが挙げられますが、これは「旧大検」でも同様の実施方法が行われていたため、制度として大きく異なる点ではありません。

重要なのはもうひとつの特徴である「合格ラインが変動する」という点であり、古くから「合格率があまり高くなかった旧大検」に比べ、この「高卒認定試験」では「1回の受験で約40%以上の人が合格している」「各科目における合格率は9割を超える場合もある」と「比較的パスしやすい試験」となっているようです。

この「合格ラインが変動する」という点に関しては、内容として「問題の難易度や試験の平均点によって合格ラインが前後する」というものになっており、全科目ではありませんが、一部の科目では「40点前後で合格する場合もある」と言われています。(もちろん「100点満点中の40点前後」です)

さらに、この「高卒認定試験」では「定められた技能試験に合格していれば、免除となる科目もある」ことや「旧大検」で存在していた「家庭科や保健」などの科目がなくなっていることからも「合格しやすい試験」として設定されているフシがあります。

ただ、前述したように、未だに「旧大検」の知名度が高いため「高卒認定試験」と並んで「大検・旧大検」などのただし書きがされている場合もありますので注意しましょう。

 

試験にパスすれば「16歳での高卒認定」も得られるって本当?

 さらに、こちらの「高卒認定試験」においては、以下のような「受験資格が設定」されています。

 

・受験する年度末までに「満16歳以上」になる者

(ただし、実際に大学を受験するには、満18歳以上の条件を満たす必要がある)

 

・全日制高等学校の在学者も受験可能

(試験合格後に全日制高校を中退しても、卒業時期の18歳になれば大学受験が可能=高校を中退しても「高校卒業と同程度以上」の資格を得られる)

 

・中学校卒業、中学校卒程度認定試験に合格していない者でも受験可能

(旧大検ではこれらの条件は必須であった)

 

これらの「旧大検から緩和された受験資格」により、より多くの方々が「高卒認定試験」に合格して「高卒」の肩書を得られるようになっているのですが、これらは近年の「経済的、またはさまざまな事情によって、通常の高校卒業を諦めざるを得なかった方々が増えている」という流れに沿ったものであり、おそらく、社会的にもこのような方々に対して「再出発をサポートする」という意味合いが含まれていると考えられます。

 

さまざまな事情により「高校中退せざるを得なかった」場合も「高卒認定試験」で「働きながら挽回」が可能!

 例えば「経済的な事情により、高校を中退せざるを得ない」という方の場合でも、働きながら勉強を続け「高卒認定試験」をパスすることで、合格以降の人生設計や就職活動が「より有利になる」と言えます。

 なおかつ、安定した立場で「高卒者」に人気の「公務員試験」においても、この「高卒認定試験」をクリアすることで「公務員試験の受験資格を満たす」ことができるため、理論上は「高校中退でも公務員を目指せる」ということにもなるのです。

 ただし、注意しなければならない点として「民間企業の中には『高卒認定試験合格者』を実際の『高卒者』としていない所もある」ため、就活の現場では「高卒認定試験合格者=高卒者」とならないケースもあるようです。

 とはいえ、このようなケースにおいても「高卒認定試験に合格したことで、さまざまな『国家試験』の受験資格を得られる」ということもあるため、より高みを目指して「国家試験に挑む」というチャレンジも可能になります。

 

「就活の現場」でもより有利になる「高卒認定試験合格」のメリットとは?

 最後は「就活の現場における『高卒認定試験合格者』のメリット」について、詳しく解説していきましょう。

・受験資格を満たし、公務員試験や国家資格試験の受験資格を取得することで「就活の範囲が広がる」

 こちらに関しては前述しましたが、実際には「高校を中退していても、高卒認定試験に合格すれば、さまざまな『公務員試験や国家資格試験』を受験すること」が可能になります。

特に「公務員」は、当サイトの過去記事でもご紹介しているように「試験によっては『大卒者と競合しない』可能性が高い」ため、「高卒認定試験」をパスした人にもオススメの「進路」になるでしょう。

 

→詳しくはこちらの記事をご覧ください。


・「社会経験のある高卒者」という珍しい立場になれる

 

例え「働きながら」でも「高卒者の資格」を得ることができる「高卒認定試験」であれば、企業にとって「非常に珍しい人材」である「一定の社会経験のある高卒者」という立場になることも可能です。

 

近年では、即戦力としても、他の企業に染まりきっていないフレッシュな存在としても、多くの企業に重要視されている「第二次新卒」や「比較的若いうちに転職する人」も増えていることから、おそらくは「社会経験のある高卒者」という存在も、ある程度需要があるはずです。

 

企業や採用担当者の中には「高卒認定試験を経て、就職活動・転職活動を行っているという熱意や姿勢」を高く評価してもらえる場合もありますので、この経験は、今後も「大きな武器」となるかもしれません。

 

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 今回は、以前「大検(大学入学資格検定)」と呼ばれていた「高卒認定試験」についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

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ログキャリ編集部

記事を書いた人

ログキャリ編集部

株式会社ログシーが運営する『ログキャリ』編集チームです。

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