未経験の就活

2023.01.06

【人材業界|面接攻略法】人材業界における面接対策を徹底解説!

【人材業界|面接攻略法】人材業界における面接対策を徹底解説!

目次

就職活動の強い味方である人材サービス。人の意思決定に関わる仕事ができる人材業界は、近年就職先としても人気が高いのが特徴です。

中には、人材業界は普段から求職者へ就活に関するアドバイスを行っているため、選考に対するハードルも高いのでは?と考える人も少なくないでしょう。

もちろん、面接官は応募者の入社意欲や人柄、対応の仕方など、注目すべきポイントにはしっかり目を向けて内定者を決定します。しかし、他業界と同じように、まずは業界・企業研究や自己分析など、事前に時間をかけて対策を行うことで、内定獲得の確率がぐんと高まるはずです。

本記事では、「人材業界の面接対策」について紹介しています。押さえておくべきポイントをきちんと理解し、万全の状態で面接に臨みたいものです。


人材業界とは

人材業界とは、優秀な人材を確保したい「企業」と、自分に合った企業に就職したい「求職者」、双方のニーズをつなぎ合わせるサービスを行っている業界です。

では、その詳しい実態を見ていきましょう。


人材業界の特徴

人材業界は、おおむね下記のような4つに分類できます。


・人材派遣

・人材紹介

・求人広告

・人材コンサルティング

 

人材業界では、企業と求職者をつなぎ、双方に満足いただけるように様々な形で支援を行っています。例えば、求人広告事業は、企業の採用情報を求人メディアで宣伝し、就職を希望する人たちを集めるというような形態です。

基本的に、企業はそれぞれの強みを生かして個別にサービス展開を行っていますが、中には4つすべてのサービスを請け負っている企業もあります。

 

人材業界の市場規模

矢野経済研究所調べによると、2021年度の人材業界の3つの主要ビジネス(人材派遣業、人材紹介業、再就職支援業)の売上高は9兆5,281億円、前年度比6.9%増という結果でした。

近年、若年層の転職率上昇により、人材業界の市場規模は拡大しつつあります。少子高齢化や人口減少などの課題はありますが、他業界と比較しても市場は大きいと考えられるため、今後も安定した需要が見込める業界であると言って問題ないでしょう。

また、IT技術の発展に伴い、人材業界の在り方が徐々に変化していくことが予想されます。具体的には、ITツールにより求職者のデータ管理一元化や、企業と求職者のマッチングをスムーズに行えるようになるなどです。

今後は効率的に進められる部分はITに頼り、人にしかこなせない業務の部分に注力していくことが求められていくでしょう。

参照:porters スタッフエクスプレスブログ

 

人材業界の主な職種

人材業界の主な職種は大きく分類すると、以下の3つが挙げられます。

 

・キャリアアドバイザー(CA)/コンサルタント職

・企画、マーケティング職

・営業職


人材業界の職種で最もイメージしやすいのは、キャリアアドバイザー(CA)の仕事ではないでしょうか。面談をする中で、求職者にとって最適な求人案件を紹介するのがミッションです。

また、人材業界の営業職は、業種によって仕事内容が異なるという特徴があります。特に、人材紹介や人材派遣ではコンサルティングとして、クライアント企業と求職者に対し、双方に適したサポートやアドバイスを行います。

そのため、「営業として働きたい」と考えている方は、人材業界の中でもどの分野で活躍したいのかをしっかりと見極めるようにしましょう。

 

人材業界で求められる人材

人材業界で求められる人材は以下の通りです。

 

・コミュニケーション能力に長けている人

・相手の立場になって物事を考え、親身になって相談に乗れる人

・論理的な思考能力があり、自ら動ける人

・常に自分なりの目標を立て、向上心高く仕事に取り組める人

・強い精神力を持ち、果敢に立ち向かっていける人


人材業界において、どの職種でも求められる共通のスキルは、「高いコミュニケーション能力」です。

人材業界が売りにしているのは、企業と求職者双方に行うアドバイスやサポートなどの、いわゆる「無形商材」と呼ばれるもの。目に見えないものだからこそ、対話の中で築かれるお客様との信頼関係が何よりも大切になります。

また、「ねばり強い精神力」も人材業界で活躍するために必要な能力です。人の信頼を得るには、一筋縄ではいかないことが多々あります。中には、ちょっとした行き違いなどでトラブルに発展することもあるでしょう。

そうならないためにも、常にお客様のことを第一に考え、真摯にお客様と向き合い続けることが重要です。そのため、自分なりに目標を持ち、それに向かってひたむきに努力していける方はこの業界に向いているかもしれません。

 

人材業界の面接攻略のポイント

人材業界の面接では、応募者自身に対しての質問をされることが多いのが特徴です。人材業界の面接官ならではの視点で、応募者が自分のことをどこまで細かく分析し、理解できているのかを判断します。

そのため、まずは「自分の強み/弱み」「学生時代に頑張ったこと/そこから学んだこと」「挫折した経験/それをどう乗り越えたか」など、面接で聞かれる基本的な質問から自分の性格や価値観についてしっかり考えてみましょう。

また、面接では落ち着いた気持ちで臨むことが大切です。時には、面接官から思いもよらない質問を投げかけられることもあるでしょう。

そんな時は、深呼吸をして心を落ち着かせることがおすすめです。万が一、パニックになって頭が真っ白になってしまっても、「無言」になることだけは避けるようにしましょう。

その他にも重要なポイントについてまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。


過去の実体験から学んだことを書き出しておく

上記でも触れましたが、人材業界の面接では、パーソナルな質問が多くされる傾向にあります。理由は、応募者がどんな価値観を持っているかを知り、自社の社風に合った人材なのかを見極めるためです。 

人の価値観は、過去の経験をもとに形成されると言われています。そのため、過去の実体験をベースに質問の回答をする際は、その経験から何を学んだのかを明確に話せるようにしておきましょう。

例えば、過去の挫折経験について聞かれた際は、なぜ挫折したのか、それをどう乗り越えたのか、そしてその経験から何を学んだのかまでを説明できると、高評価を得られやすくなります。

 

論理的な構成で回答する

人材業界の面接官は、日常的に多くの求職者にアドバイスをしていることが予想できます。そのため、応募者が論理的な構成で話を展開できる人材なのか、という部分にも細かく着目していることが考えられます。

重要なのは、結論と理由を明確に伝えること。まずは結論、そのあとに理由、余裕があれば根拠となるエピソードなどで肉付けするといった構成が理想的です。

面接官は、応募者のことを一切知らない状態で面接を行うため、できるだけ分かりやすく、簡潔にまとめることを意識して話すようにしましょう。


自分という人間を知ってもらうことに重点を置く

人材業界では、採用選考にあたって応募者の「人間性」を重視しています。もちろん、実力やポテンシャルなども大きな判断基準になるため、中途採用枠では前職の経験なども詳しく聞かれるはずです。

しかし、人材業界では、独り立ちして自分の力で結果を残せるようになるまで時間がかかるため、逆境に挫けず、長く働ける人材が重宝されます。

そのため、面接ではまず、自分がどういう人間なのかを知ってもらうことに重点を置き、その上で仕事に対する熱意を伝えましょう。面接官に「一緒に働きたい」と思わせられるかが、選考を突破するためのカギになります。

 

人材業界でよく聞かれる質問と回答例

 

<よく聞かれる質問例>

・志望動機を教えてください

・学生時代に特に頑張ったことは何ですか

・バイト経験から学んだことはありますか

・最近、何に1番腹を立てましたか。また、それをどう発散しましたか

・今までにリーダーシップを発揮した経験はありますか

・これまでに成功した経験について教えてください

・これまでの人生において挫折した経験はありますか。また、それをどのように克服しましたか

・あなたの強みと弱みについて教えてください

・自分の短所をどのように補っていますか

・仕事に対して自分の強みをどのように生かしたいと考えていますか

・価値観が異なる人と接する上で心がけていることは何ですか

・困難なことに立ち向かう時、何をやりがいにして取り組みますか

・入社したらどんな仕事に挑戦したいですか

・今後のキャリアビジョンを描けていますか


こちらが人材業界の面接で、よく聞かれる質問の一覧です。見て分かるように、人材業界では、他の業界でも聞かれるような基本的な質問が多いのが特徴です。

応募者自身について深掘りされるような質問が多いため、自己分析を入念に行いながら、まずは上記の質問に対する回答例を作っていくのが良いでしょう。


以下では、3つの質問をピックアップし、回答例と解説を紹介しています。

 

学生時代に特に頑張ったことは何ですか

 

<回答例>

私は靴屋でのアルバイトに熱心に取り組み、そこでお客様一人ひとりに合わせた接客法を学びました。

私は3年間、靴屋の販売員として働いていました。アルバイト自体初めての経験だったので、最初はお客様との接し方が分からず、この仕事は自分に向いていないのではと感じていました。

しかし、社員の方から販売員の仕事はただ商品を売るのではなく、対話の中でお客様の悩みを聞き出し、それを解決できるような商品を提案することがお客様の満足につながるのだと教えていただきました。

それからは、悩んでいるお客様には自分からお声がけをしたり、試着を促したり、お客様と積極的に関わることで、徐々にお客様が求めているものがくみ取れるようになったのです。結果、アルバイトを始めたての頃に比べ、3倍近くの売上を上げられるようになりました。

御社でも、お客様と積極的に対話することを心がけ、お客様一人ひとりに合わせた提案をしていきたいです。(全396文字)

 

<解説>

この質問は、面接ではオーソドックスなものです。聞かれることが多いので、どの企業を受ける時も必ず準備をしておきましょう。

ポイントは、頑張った結果から何を得られたのかを伝えること。企業側は、応募者がその経験から何を得て、どう成長したのかという過程を重視していると考えられます。


これまでの人生において挫折した経験はありますか。また、それをどのように克服しましたか

 

<回答例>

高校時代に所属していた、駅伝部での経験です。

私が所属する駅伝部では、大会の出場メンバーを3000Mのタイム順で選ぶことになっていました。当時の私は選抜入りを目標に、選考会当日まで必死で走り込みを行っていましたが、その時は残念ながらメンバー入りを果たすことができませんでした。

自信があっただけに、一時期は選抜メンバーが練習している姿を見るのも苦痛に感じてしまったほどです。

しかし、本番当日、憧れていた先輩が区間賞を取ったことにより、失いかけていた闘争心に火が付きました。「自分も先輩のようになりたい」。ただ、その一心で練習に打ち込み、苦手だったペース配分の課題にも積極的に向き合うようになりました。

結果、次の大会では無事に選抜入りを果たし、高校最後の大会では先輩と同じ区間賞を取ることもできました。

御社でもその経験を活かし、自分が目指すものを決して忘れず、継続的に努力していきたいです。(全392文字)

 

<解説>

この質問には、仕事で挫折した時に自分の力で乗り越えられる人なのか、応募者の人間性を判断する意図があります。

仕事をする上では、一筋縄ではいかないことが多くあるため、試行錯誤して自分の力で立ち上がれることが長く活躍できる人の共通条件です。

回答のポイントとしては、挫折を克服した過程を詳しく説明すること。どのように困難を乗り越えたのかが分かれば、入社後も同じように挫けずに頑張っていってくれるという期待を与えることができます。

 

価値観が異なる人と接する上で心がけていることは何ですか

<回答例>

私は「相手の話をよく聞くこと」を心がけています。理由は、相手を理解するには、まずは相手が考えていることを知る必要があると思うからです。

人は自分なりの価値観を軸に生きていますが、そのどれが正しいということはありません。そのため、自分と違う意見だからと言って相手のことを否定するのは、間違った考え方です。

相手を受け入れ、尊重すること。それこそが、相手にも自分を理解してもらうことにつながるのだと思います。(全200文字)

 

<解説>

人材業界では、常に人と関わっていくことが求められるため、このような質問をされることが多いです。応募者の人との関わり方に対する考えを知ることで、仕事でもお客様と良好な関係を築いていける人材なのかを判断しています。

ポイントは、論理的な構成で説明すること。心がけていることと、なぜそういう考えに至ったのかという背景まで分かりやすく伝えられると、高評価を得られやすくなります。

まとめ

人材業界の面接では、応募者自身のことを深掘りする内容の質問が多く出題されます。そのため、業界研究に加え、自己分析を事前にしっかり行っておくことが大切です。

早期から対策準備を進め、本番では万全の状態で臨めるようにしましょう。


\人材のことは人材のプロに!転職支援サービスお申込みはコチラから(無料)/


<出典>

株式会社矢野経済研究所 「人材ビジネス市場に関する調査を実施(2022年) 」2022/10/19 

Porters (ポーターズ株式会社)「人材事業の今後の動向や課題は?市場規模についても解説

スタッフエクスプレスブログ (株式会社エスアイ・システム) 「人材業界の現状課題と今後の動向について解説」2022/6/13 

ログキャリ編集部

記事を書いた人

ログキャリ編集部

株式会社ログシーが運営する『ログキャリ』編集チームです。

  • ホーム
  • 【人材業界|面接攻略法】人材業界における面接対策を徹底解説!