未経験の就活

2022.11.25

【就活・転職】「未経験者OK」の求人はどこまで信用できる?

【就活・転職】「未経験者OK」の求人はどこまで信用できる?

目次

求人募集要項の中で見かける条件の中には『未経験者優遇』や『未経験者OK』など「業務経験がない人」の応募も広く募集している場合があります。

企業側の目線を考えると、即戦力として期待できる『経験者』ならまだしも、採用後、成長するまでにコストや時間がかかる『未経験者』に対して、積極的に求人募集するメリットが「あまりない」ように感じる方も多いと思うのですが、本当の所はどうなのでしょうか?

 記事テーマとなる「『未経験者OK』の求人」に対して、いくつかの実例や、その条件の信頼度などに関するお話を、例を挙げて詳しく解説します。


<企業側における「未経験者OKの求人」のメリットとは?>

  冒頭でも触れたように、本来であれば未経験者の求人募集は、企業側にとって「少々難のある条件」であると考えられるでしょう。

なぜなら、「まずは業界ごとの仕事における知識や技術を身につける必要があり、コストや時間を一定期間要さないと戦力にならないという認識が浸透している」ためだと思われます。

 ただし、企業側においては、このような「難点」とも言える所は想定済みであり、その部分を差し引いても「メリットが勝る」と判断しているからこそ『未経験者OK』という条件を掲げているのです。

 

では、その「メリット」とは、一体どんなものなのでしょうか。

考えられるポイントが下記になります。

 

・応募者の「間口」を広くすることができる

 ・専門的な意識や技術があまり必要ない仕事・部署であれば、応募条件を広くして採用ができる

 ・初心者から人材育成を行える体制を整え『吸収力の高い未経験者』を採用することで、『才能開花』の可能性に期待できる。


これらの「メリット」に魅力を感じているからこそ、企業側も積極的に『未経験者OK』という条件を、求人に組み込んでいると思われます。

 

<『未経験者OK』という条件は、企業によっても「捉え方」が異なる?>

 ただ、この『未経験者OK』という条件は、募集する企業の「捉え方」によって、いくつかの種類があるようです。

 例としては、以下のような事柄が考えられます。

 ・これまで就職した経験がない「新卒者(高卒・大卒)」や、社会人経験がない「フリーター」を対象として「未経験者」と捉えている

 ・業界や業態における「未経験者」を対象にしている

※例:「建設業未経験」など

 ・職種における「未経験者」を対象にしている

※例:「営業職未経験」など

 このような意味が「未経験者」という一言に集約されているため、採用する側と応募する側での認識が異なる場合もあるようです。

 さらに、企業側においては「実際の応募の場合、未経験者ではなく経験者を優先的に採用する」という思惑を持っているケースもありますので、応募する側が企業側の考えを「正確に把握する」ことは、なかなか難しいといえるでしょう。

 現状では「求人において、未経験者の応募を○%以上採用しなければならない」というようなルールがない以上、どうしても募集側の意図が優先されるのは仕方のないことではありますが、これから就職活動を進めようという方にとっては、厄介な問題かもしれませんね。


<『未経験者OK』となっていることが多い「業界・業態」とは?>

 続いては、数ある求人の中でも『未経験者OK』という条件となっていることが多い「業界・業態」について見ていきましょう。

 箇条書きにていくつかご紹介すると、

 ■業界・業態

・ブライダルやホテル関係の仕事

・運輸・宅配業

・建築、建設業

・ITやWeb関連の仕事

・福祉、介護業

 ■職種

・営業職

・事務職

などが多くなっています。

 続いて、これら業界の細かい特徴をいくつか挙げていきましょう。

 

【共通する理由】

・離職率が高い。または引退者(定年なども含む)が多いなど人材不足・後継不足に悩んでいる


【ブライダルやホテル関係の仕事】

・女性が多く活躍している業界であるため、退職者や休職者が多く、常に人材を必要としている


【運輸・宅配業】

・一般的な資格である「自動車運転免許」以外に専門的な資格があまり必要ないケースが増えてきている

 

【建築・建設業】

・職人の高齢化により労働人口が減少しており、後継不足に悩んでいる

・業界全体で「体力に優れた若手」の人材を常に欲している

 

【IT・Web関連の仕事】

・急成長で業績が伸びている業界である反面、急速に人材を必要としている。若い世代の多くはスマートフォンやパソコンなどの操作、使用に慣れている

 

【福祉・介護業】

・業界全体で「体力に優れた若手」の人材を常に欲している


【営業職・事務職】

・さまざまな分野で「共通した業務内容の点も多い」ため、他業種や他業界での経験を活かしやすい。


※「未経験から事務職への転職」に関しては、当カテゴリの過去記事でもすでにご紹介していますので、興味のある方や参考にしたい方はあわせてご覧ください。

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実際には、ここで紹介した他にも数多くの業種・業態で「未経験者OKの求人」が募集されている場合もありますが、それぞれの理由を参考にして、あなたにマッチする「未経験者OKの求人」を探してみてはいかがでしょうか。


<新天地での活躍を志すなら「未経験者OKの求人」を狙ってみよう!>

 最後は、これから「新天地での活躍」を目指して就職活動に臨む皆さんのために「未経験者OKの求人」を狙うにあたってのお話をいくつかご紹介していきましょう。

 前述したように、募集する企業側での「捉え方」は異なるものの、このような「未経験者OKの求人」は、私たちが就活をする上で「企業に対して好印象」を持つポイントのひとつとなっています。

 では、その他に、応募者側の目線で見た「未経験者OKの求人」に対する「メリット」を見ていきましょう。


【応募者側の「未経験者OKの求人」メリット】

 ・社会人経験に乏しい「高卒」や「フリーター」などでも応募できる

・他業種であっても、これまでの経験(または社会人経験)が生かせる

・これまで、自分でも思いもよらなかった「適正」を発見する機会になる

これらの「メリット」から考えてみると、やはり「未経験者OKの求人」は「自分が活躍できる業種・業態」を探す上でも、非常に優れた求人であり、今後の「キャリアアップ」や「転職」なども視野に入れている方にとっては、積極的に狙っていきたい「就職先」ではないでしょうか。


<「未経験者OKの求人」に挑む前に、ログキャリの「適性診断」を試してみては?>

 今回は、少々怪しげだと捉えられることも多い「未経験者OKの求人」に対して、募集する企業側の目線での実情や、『未経験者OK』とされていることが多い業種・業態、などについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

 これまで他業種での経験を持っている方をはじめ、心機一転の気持ちで「未経験者OKの求人」に期待している方もいらっしゃると思いますが、その反面「分からないことだらけ」の職場に対して、不安な気持ちを抱えてしまっている方も少なくないかもしれません。

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ログキャリ編集部

記事を書いた人

ログキャリ編集部

株式会社ログシーが運営する『ログキャリ』編集チームです。

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