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「就活・転職の現場」において、重要視されている「自己分析」ですが、人によっては「どうやって構築すれば良いのか分からない」という悩みを抱えてしまう場合もあるようです。
しかし、自身の思考やイメージを、分かりやすく図解できる「マインドマップ」という手法を取り入れることで、難しい「自己分析構築」が、より分かりやすくなった、という声も増えてきています。
テーマとなる「マインドマップ」を中心に、背景や構築方法、その手法を「自己分析構築」に応用した例など詳しく解説します。
まずは「マインドマップとはどんなものなのか?」を理解しよう
話を進める上で、最初に着目しておきたいのが「マインドマップとは、一体どんなものなのか?」という点です。
実は、この「マインドマップ」という手法には「明確な発案者(厳密に言えば「提唱者」)」がおり、著述家・教育コンサルタントとして知られる、イギリス人の「トニー・ブザン(「ブーゼン」とも)」氏によって広められたものです。
この「マインドマップ」ですが、一言で言うなら「通常では可視化できない『脳内の思考』を、他者にも分かりやすく表現するための方法」であり、一説によれば「実際の脳内にかなり近い状態を実現できる表現方法」であると考えられているそうです。
ではどの辺りが「実際の脳内にかなり近い状態」なのでしょうか?
以下にまとめてみました。
・中心にある「根幹にある思考」から、放射状に「付随(ふずい)する思考」が広がっている
・「一部に関連する思考」がグループごとに分けられているなど、さまざまな「思考」が「並列した状態」を表現できる
・「脳内」における「発想・連想」が「ツリー形式」で表現される
(何もない所からは「発想・連想は生まれない」という意味も含まれる)
・すべての「思考」は「まったくの無秩序」にあるわけではなく「一定のルール」に沿って表現されている
(トニー・ブザン氏による「12のルール」が定められている)
しかし、最後の項目にある「12のルール」を無視した、いうなれば「マインドマップ的な手法」に関しても「マインドマップ」として紹介されているケースが多々あるため、厳密な意味での「マインドマップ」を詳しく知りたい方は「トニー・ブザン氏によって監修されているマインドマップの手法」について調べてみると良いでしょう。
なぜ「マインドマップ」と「自己分析」の相性が優れているのか?
続いて、この「マインドマップ」の手法が、なぜ「自己分析」と相性が良いのか?という点について、解説していきましょう。
その理由としては、一言にまとめると「自身の脳内に近い『思考状態』をマインドマップによって『可視化』することで、より自身を詳細に分析しやすくなる」からだと考えられます。
「思考」というのは厄介なもので、「必要な時に忘れてしまっている」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
さらには「必要な場面を過ぎると、また思い出したりもする」というように、個人の「記憶力」によって左右されがちです。
よく言われるのは「メモなどで、その時その時で重要なことは、もれなく記載しておく」という方法ですが、その場合「どうしてこのような考え方に至ったのか?」という「筋道」についてまで、記録している時間がないことも考えられます。
ですので「自身の脳内の思考を、できるだけ実際の状況に近い形で記録でき、図解することで必要な時にも、すぐ思い出せるマインドマップ」は、かなり有効な手法だと言えるでしょう。
現時点で「自分が知っている『自身や自身の思考について』」も、この「マインドマップ」によって「可視化」しておけば、おそらく「分析」がはかどるのではないでしょうか?
実際に「マインドマップ」を「自己分析」に利用する例とは?
続いては、この「マインドマップ」の手法を「自己分析」を構築する際に利用する例をご紹介していきましょう。
まず「自己分析」において、すべての中心となる「自分自身(名前)」を、真っ白な紙の中心に書き記します。(前述の「マインドマップ構築の12のルール」の中には「無地の紙を使う・用紙の中心から描く」というものがあります)
その周りには「自分の性格や、趣味・嗜好(しこう)を構成している要素」をいくつか記載し、真ん中にある「自分の名前」と線でつないでいきます。
続いて、これらの「要素」につながる「過去の経験」や「そう考えるようになったきっかけ」など、具体的な要素をひとつひとつ思い返していき、同じ様に放射状に記載してください。
これらの各要素には、できる限り「単語」を記載するようにし、もし、文章などで書き記す必要がある場合は「要素同士をつないでいる線に沿って」記載するようにしましょう。
この「マインドマップ」を構成する際に「過去の記憶などが曖昧(あいまい)になっている箇所があれば、過去の記録やデータなどをチェックして「裏取り(※注1)」も行います。
※注1:「裏取り」とは「裏付けを取る」を省略した形。
このような流れで「マインドマップ」をひとしきり構築しておけば、自分自身の過去や、これからの希望に関する「下調べ」がすでに明確になっているので、かなり「自己分析の構築」に役立つのではないでしょうか?
「マインドマップ」をフル活用すれば、さまざまな場所で役立つ?
最後は、テーマである「マインドマップ」を、就活や転職の現場に限らず、さまざまな場面でフル活用する重要性について解説していきます。
この「マインドマップ」の手法は、ご紹介している通り「就活や転職の現場」や「自己分析の構築」で効果を発揮しますが、本来は「さまざまな分野や場面で活用できる手法」であり、いわゆる「ブレインストーミング(※注2)」の一種でもあります。
※注2:ブレインストーミングとは、新しい発想を生み出したり、さまざまなアイディアを生み出すための「会議方法」のひとつで、本来は「集団」によって行うものだが、ひとりで行うことも可能。
この手法が役立つ場面の例としては、皆さんが現在行っている「就活・転職の先」にある「採用後の仕事の現場や職場」が一般的です。
例えば、複数人のチームで、一つの業務を進める場面において、チームがチームとして機能していない状況に陥ることも多々あるかと思います。
この場合、原因の多くは「チーム内での意思・思考が共有化されていない」ということが言えますが、ここで「マインドマップ」の手法を用いれば、会話や面接などのコミュニケーションに時間を費やすよりも、はるかに短時間で「意思・思考の共有化」が図れるでしょう。
なおかつ「業務を成功させるための筋道を見出したり、チーム全体のアイディアや課題を明確にしたりする」場合も「マインドマップ」の手法が応用できるシチュエーションのひとつですので、この機会に「マインドマップ」の手法を実践して、身につけてみるのはいかがでしょうか?
「マインドマップ」の構築と並行して、ログキャリの「適性診断」を試してみよう!
今回は、その存在は知っているものの、概念などを含めて「理解しにくいもの」と言われている「マインドマップ」について、その背景や「マインドマップ構築のコツ」などをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
自分の考えや思考を、後で分かりやすく図解した「マインドマップ」は、ある意味「同じ構築方法が確立されている」ため、その手法を知っていれば、他者の思考も瞬時に理解できる「役立つ技術」でもあります。
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